Xcodeで開発版のSwift3.0を試してみた

XcodeでSwift3.0の開発版を動かす

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Swiftが世に出てから2年経ち、オープンソース化されてから半年経とうとしています。

Swift3は今までの下位バージョンとの互換性を意識せず大幅な変更を加えており、ベースとなるProtocol名の一新、C言語のfor文のスタイル撤廃、カリー化の文法変更などがあり、よりモダンな言語として生まれ変わっています。

そしてSwift3以降の変更に関しては最小限の変更で留めてアップデートをしていくとのことで、Swift3から変更点を追いかけてもSwift4以降も十分に追いかけられるでしょう。

そこでMac OSXcodeを使って開発版のSwift3.0を動かしてみます。

Swift3.0を試す開発環境

Mac OSXcodeは現時点での最新で試しています。

Swift3.0のsnapshotをダウンロードする

Swift.orgからXcodeの最新版をダウンロードします。(現時点だとMay 9, 2016

snapshotをインストールする

ダウンロードしてきたpkgファイルをインストールしましょう。

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Xcodeにsnapshotを反映させる

準備としてはこれだけであとはXcodeを開いてSwift3.0のsnapshotをXcode側に設定します。

Xcodeを起動して、メニューからXcode > Toolchainsを選択し先ほどインストールしたsnapshotを選択してください。

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Swift3.0をXcodeで動かす

それではXcodeで動かすための環境ができたので、新しく変更されたカリー化の文法を試してみます。

func calclate(_ a: Int) -> (Int) -> Int {
    return { b in
        return a + b
    }
}

let calclator = calclate(3)
print(calclator(10))
print(calclator(14))

上記のコードをPlaygroundで動かそうとしたのですがsnapshotからだと動かないのか反応しなくなりました。

なので適当なプロジェクトを用意して、そこで動かします。

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ちゃんとカリー化できてることが確認できてますね。

このように新しいバージョンのSwiftはこれだけの手順を踏めば試すことができます。

これからもどんどんよりよくなっていくSwiftを追いかけていきましょう。